【機能メンテナンスのお知らせ】毎月20日にデータアップデートのメンテナンスを実行しているため、ご利用頂くことができません。ご不便をおかけいたしますが、ご理解いただけますようよろしくお願いいたします。
こちらの機能はSellerSprite(セラースプライト)社とのAPI連携により実現しております。ERESA PRO年間会員限定の機能となります。
この記事では、SellerSprite(セラースプライト)社とのAPI連携により実現したERESA PROの「キーワードマイニング機能」について詳しく説明します。
キーワードマイニング機能とは?
キーワードマイニングは、特定のキーワードに関連するリサーチを行い、それをオンライン広告や商品リスティングの最適化に役立てる手法です。
たとえば「マット」というキーワードの語幹を基に、ゴルフマットやアウトドアマット、バーベキューマットといった細分化市場の需要を探ることが可能です。
このようなデータは、アマゾンユーザーの検索行為に基づいて得られるため、市場の実際の需要に密接に関連しています。
また、このデータは毎月初めに更新されるため、常に最新の情報に基づいて分析や施策を考えることができます。
キーワードマイニング機能の利用方法
※期間は過去1年まで選択することができます。
特定のキーワードの過去のトレンド(年末商戦など)を知りたい時に役に立ちますよ〜
表示項目の解説
キーワード
キーワードを表示しています。ACのマークはこのキーワードで検索した結果 、Amazon’s Choiceのロゴを持つ商品があることを示しています。
カテゴリー
このキーワードでの検索結果の1ページ目に表示される商品の主なカテゴリーとは、そのキーワードに関連する商品がどのカテゴリーに集中しているかを示す情報です。商品はカテゴリーごとに集計され、その中で商品数が多いカテゴリーが上位に表示されます。
例えば、「ポケモンカード」の場合、主なカテゴリーとして「おもちゃ」や「ホビー」に該当商品が多く表示されることがあります。
この情報は、特定のキーワードに対する市場のニーズや、どのカテゴリーで競争が激しいかなどを把握する上で有用です。それによって、より効果的な商品リスティングやマーケティング戦略を考える際の参考にすることができます。
月間検索数/日平均検索数
対象のキーワードが月間及び1日で検索されているおおよその数が表示されています。
※検索数は少ない月のデータは収録できないため、「0/‐」で表示されます。
月間販売数/転換率
対象のキーワード関連の月間販売数のおおよその数が表されます。
転換率は、販売数を検索数で割った値であり、カスタマーが特定の検索語を入力してから購入に至るまでの効率を数値で示す指標です。
これは細分化市場内でどれだけのアイテムが検索語を基にクリックされて購入されたか、その割合を検索語の総検索数に対して算出します。
例として、「wireless charger」というキーワードについて考えます。このキーワードがAmazonで月間に120万回検索され、それに関連する商品(例えば「cable」など)の販売数が1.6万件だった場合、転換率は1.6万件(販売数)を120万回(検索数)で割った1.33%となります。
この転換率は、マーケティング戦略の有効性や商品の市場での受け入れ状況を評価する重要な指標となります。
SPR
Sellersprite Product Rank(SPR)は、特定のキーワードにおける商品の検索結果1ページ目に表示され続けるために必要な8日間の予測販売数を示す指標です。
例えば、SPRが280という場合、8日間で少なくとも280個の商品を販売しないと、そのキーワードにおいて検索結果の1ページ目に位置を維持することはできません。
SPR値が高いということは、そのキーワードでの販売競争が激しく、多くの販売が必要であるということを意味します。
したがって、SPR値を高く維持するためには、販売戦略をしっかりと考え、販売条件を高く設定する必要があります。
タイトル密度
タイトル密度は、アマゾンの検索結果の1ページ目に表示される商品の中で、その特定のキーワードが商品タイトルに含まれている数を示す指標です。
例えば、タイトル密度が12であれば、そのキーワードに関する検索結果の1ページ目には、12個の商品のタイトルに該当のキーワードが含まれています。
この数値は、そのキーワードがどれだけ商品に密接に関連しているか、またはそのキーワードに対する競争がどれくらい激しいかを理解するための参考になります。
商品数
このキーワードを検索した場合に、Amazonの検索結果ページに表示される関連商品の総数を示しています。
例えば、「1-48 of over 1,000 results for “ipad stand”」と表示された場合、”ipad stand”に関連する商品が1,000件以上存在することを意味します。
ただし、Amazonで同じキーワードを検索しても表示される検索結果数がこの数値と異なる場合があります。その理由は、IPアドレスに基づき、配送できない地域に対する商品が自動的に排除されるからです。
また、異なる地域のIPアドレスで検索を行うと、それに応じて検索結果数も変わることがあります。この数値は、市場の規模や競争状況を把握する上で有用なデータとなります。
需給比
需給比率とは、市場の需要(検索数)と供給(商品数)のバランスを数値で表したものです。この比率は、特定の市場における競争状況や市場の健全性を評価する上で非常に重要な指標となります。
計算式は次のようになります:
需給比率 = 検索数(需要)÷商品数(供給)
例えば、”スマホホルダー”というキーワードにおいて、月間検索数が69,465件で、商品数が14,875点である場合、需給比率は ( 69,465÷14,875 = 4.7 ) となります。
この数値が高いほど、その市場には高い需要があり、比較的供給が少ないことを示します。これは商機が多く、新しい商品やサービスが成功しやすい状況を意味する可能性があります。一方で、この比率が低い場合は、供給過多で需要が満たされている可能性が高く、新規参入には高い障壁があるかもしれません。
広告ライバル商品数
過去7日間における、キーワードの検索結果の上位3ページ以内に表示された広告商品の総数とは、そのキーワードに対する競争度や市場の活性度を測る一つの指標です。
この総数には、SP広告(スポンサープロダクト広告)、HR広告(ヘッドライン広告)、ブランド広告、そして動画広告が全て含まれます。
この情報は、どれだけ多くの広告がそのキーワードで展開されているかを知ることで、マーケティング戦略や広告の効果を評価する際に非常に役立ちます。広告商品の総数が多いほど、そのキーワードに対する競争が激しいと言えるでしょう。
クリック集中度
特定のキーワードに関連する商品の中で、上位3つのASIN(Amazon Standard Identification Number)が獲得しているクリック数の割合を示します。
計算式は次の通りです:
クリック集中度=Top3ASINのクリック数÷総クリック数×100%
この数値は、そのキーワードの細分化市場における独占度を反映しています。データはAmazon ABAデータのキーワード検索レポートに基づいています。一般的に、クリック集中度が高いほど、そのキーワードにおける市場独占度も高くなります。
例として、クリック数Top3ASINのクリック共有がそれぞれ13.9%、12.4%、11.1%だとすると、Top3ASINのクリック総数比率は 13.9%+12.4%+11.1%=37.4% となります。
このような情報は、市場の競争力や戦略的なポジショニングを評価するために重要です。クリック集中度が高い場合、新しい商品やブランドが参入する際の障壁が高い可能性があり、その市場におけるリーダーがすでに存在する可能性が高いです。
逆に、クリック集中度が低い場合は、多数の商品が均等にクリックを獲得している可能性があり、新たな商品やブランドの参入が比較的容易であるとも考えられます。
転換総数比率
直近1週間において、特定のキーワードに関連する商品の中で上位3つのASIN(Amazon Standard Identification Number)が獲得した転換総数を示す数値があります。計算式は次のようになります:
Top3ASINの転換総数比率 = 18.4% + 10.9% + 5.6% = 34.9%
この数値は、Top3ASINの商品がどれだけ効率的にクリックを販売に転換しているかを示しています。
例として、クリック数Top3ASINの転換率がそれぞれ18.4%、10.9%、5.6%であれば、これらのTop3ASIN商品は合計で34.9%の転換率を持っていることになります。
このようなデータは、市場における各商品の競争力やパフォーマンスを評価する上で有用です。高い転換総数比率は、それらの商品が効率よく購買につながっていると言えます。
逆に、この比率が低い場合は、多くのクリックが販売につながっていない可能性が高く、改善の余地があると考えられます。
PPC入札額
アマゾン内での広告配信において、システムは「フレーズマッチング」に基づいてBid(入札)推奨価格とその範囲の目安になります。
この入札価格は、市場の競争度や成熟度を数値化したものであり、それによって必要なマーケティング費用も反映されます。
具体的には、入札価格が高いと、そのキーワードに対する競争が激しい、またはその市場が既に高度に成熟している可能性が高いです。
広告戦略を考える際には、競争が低くて需要が高いキーワード、すなわち入札額が低くても検索数が多いキーワードを優先的に選ぶことが効果的です。このようなキーワードをターゲットにすることで、ROI(投資対効果)が高く、効率的な広告活動が可能となります。
市場分析/星評価
データ引用元として、このキーワードに関連するAmazonの検索結果ページ上でのトップ商品(クリック数Top3ASIN)の「中央値」が用いられます。
価格分布:この情報を使って、どの価格区間で価格差別化のチャンスがまだ存在するか、またどの価格区間が最も競争が激しいかを判断することができます。
星評価分布:これは市場の成熟度を示しています。星評価4.5以上の商品が多い場合は、その市場は既に成熟しており、新たな商品が他と差別化するための競争障壁が高いと言えます。一方で、星評価が3.5以下の商品が多い場合は、市場にはまだ改善の余地があるということになります。
これらのデータは、商品のリスティング戦略やマーケティング戦略を計画する際の重要な参考点となります。